まいねる見聞録

趣味の話をします

就活生はアイカツ!を観るべし!

私の熱い就職活動、シュウカツ!始まります!フフッヒ

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22卒生はもう大半が就職活動を終えていることでしょう、23卒生は秋インターンインターンの季節ですね、みなさんいかがお過ごしでしょうか。就職とか考えたくもないですね、嫌で仕方がないよ。そんなみなさんには是非ともアイカツ!を観ていただきたい!アイカツはアイドル活動の略、よって就活と似たようなもん!というような単なるこじつけではなく、真剣にアイカツ!の視聴が就活に繋がると思うから言うのです。

具体的にどんなとこが似てるのよって?

まず簡単にアイカツ!シリーズのストーリーの構成について簡単に触れておくと、主人公およびその仲間達はアイドルの養成とプロデュースを手掛ける学校に入学し学園生活の中でアイドル活動を行う。いわば、芸能事務所と学校をくっつけて一緒にしたようなものだわね。女児アニメに欠かせぬ学園生活をアイドルアニメに落とし込んでいった本作では、アイドルアニメの良さと学園ものの良さがなかなか面白く融合していると思う。例を挙げると、学生生活を送る中で最も重要となってくるのが今後自分がどうしていきたいか、自分の進路について考えることだと思うが、これがアイドルとしてどのようになっていきたいか、芸能界における私の位置付けって?芸能界で活かせる私の強みは?というようにアイドルものに置き換えて自分の今後を考える場面が置かれていることだ。

これって就職活動にもまんま同じことが言えるわけで、自分が社会に出て何をしたいのか、社会で使える自分の武器は何か、こうした自己分析作業に本当によく繋がる話が多い。また、アイドルとして学園内で活動していく中で様々なオーディションが開催されており、これらは学園内外問わず各種さまざまなものがあり募集要項に沿えば誰でもエントリーできる。そう、エントリーシート記入とかあるんですよこのアニメ…。どんなアイドルを目指すのも自由、自分がやりたいアイドル像(劇中では主にモデル活動、女優活動、歌手活動、バラエティ出演などが描かれる)に向かって学園内でアイドルの学習や実践練習を積みつつ日々オーディションにエントリーし芸能界でのデビュー、仕事を掴むことに邁進していく。ちなみにオーディションも種類次第では面接とかもあります。もうこれ就活アニメだろ…。

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アイカツ!116話より、面接シーン

 

就職活動中の身としては本当に胸や胃が痛くなるような話も何度となくあるんだけど、やっぱり観ていて参考になるし乗り越えていく主人公達を見ていて早くこれになりてえと希望を抱ける。だから就活中の人だけでなく就活を終えた人にも観てもらいたいし、これから就活をするよって人にも観てもらいたい。全人類アイカツ!を観ろ!

 

 

 


最後にどんな話が心に残っていたかについて紹介してから終わろう。ここからはアイカツシリーズのネタバレにも繋がるしアイカツ!への感情が昂っていろいろ喋りまくってしまうので分かったよ観てやるよって人はもうここで読むのをやめてdアニメストアへGO!ネタバレにも寛容な諸君やもうアイカツシリーズ履修済みだわってやつや女児アニメ長いし観られんってやつだけ続きを読んでくれ。

まずは2ndシーズン途中から登場し3rd・4thシーズンにおける主人公となった大空あかりちゃんに関連するお話から紹介したい。

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↑私が一番好きなアイカツ!キャラは大空あかりちゃんです

 

 

1st・2ndシーズン主人公の星宮いちごに憧れてスターライト学園入学を希望したあかりは一度入学試験を不合格になったのち追加オーディションでようやく入学できた苦労人(まあわかりやすくいうなら補欠合格が近いか)。いちごが実家の弁当屋の手伝いをする際に用いていたしゃもじをマイクに持ち替えたことでアイドルとしての道が開けたというエピソードになぞらって追加オーディションにいちごと同じ髪型でしゃもじを持ってくるほどのいちごへの憧れぶり(正直このときの審査員がいちごじゃなけりゃ不合格だったと思う)。

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あまりの自分への憧れように関心を抱いたいちごはあかりにあなたが目指すべきスターは私ではなくあなただけの光を輝かせることだと諭す。いやあガチでこれなんだよな…。単なる好きや憧れだけじゃ入社できねえもん…。御社の製品が好き!御社の開発コンテンツのファンです!じゃあ人事には何も響かねえってのはこういうことなんすよね…。いちごの言葉を聞いたあかりは居ても立ってもいられなくなりいちごに寄せていた髪をその場で切り落とし、私だけの光を見つけてやると誓う。この私だけの光ってのがあかりが初登場する直前までのEDテーマのオリジナルスターの歌詞に通ずるものがあるんですねえ!!

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↑スターライト不合格を振り返るあかり

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↑あかりの憧れで二期までの主人公星宮いちご

 

 

そんなあかりちゃんは実質補欠合格なので入学してからはめちゃくちゃ苦労する。練習にもついていけないしアイドルデビューどころじゃない。補習合宿のアイカツブートキャンプに連れて行かれるほどだったがそれでもめげずに練習を重ねていく。そんなあかりにとっての転機は3rdシーズン主人公になってから(主人公補正とか言わない!)。

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↑新たなルームメイトのスミレと友人のひなき

 

 

新たなルームメイトとなった氷上スミレやオーディションで知り合った新条ひなきらとの交友を通して力をつけていったもののいざ自分がどんなアイドルを目指すべきなのかとなると分からない。私って何がしたいんだろう…と白紙のエントリーシートを前に思い悩むあかりの姿はまさに一就活生そのもの。

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私のやりたいこと、私の得意なこと、自分への対話をひたすらに繰り返していくあかり、ああもう書いていて辛いよこれ。スミレは歌を武器に、愛嬌あるひなきはバラエティへ、女優の珠璃といった同級生達の明確な目指すアイドル像を前に自分の目指すべき道が分からなくなる。本当にこういうときって考えれば考えるほどわけがわからなくなってすっかり筆が止まるんだよね…。結論から言うとこれを乗り越えた大空あかりちゃんはお天気キャスターの仕事を掴んでお茶の間の朝の顔となりアイドルとしてブレイクしていくきっかけを得るわけだが、本当にこの回は絶叫しながら観てたし泣いてた。あかりちゃん、お天気キャスター目指すってなったときに知り合いのつてを辿ってOG訪問的なこともしてるしガチでアイカツ!116話は就活回。

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今日のお空はどんな空?大空お天気の時間です!

 

 

 

続いてアイカツスターズ!より桜庭ローラと虹野ゆめのエピソードを紹介したい。無印シリーズの次シリーズにあたるアイカツスターズ!でも大まかな概要は変わらず、変化という変化もアイドル学校の舞台がスターライト学園から四ツ星学園に移り、登場人物達が一新されたくらいと言っていい。本作では序盤からセルフプロデュースというワードが飛び出し私はすぐに嫌な(良い)予感がした。学園にアイドルの卵として入学してアイドルの訓練をしながらどんなアイドルになっていくか自分で見つけて自分自身の力でそれをプロデュースしていけなんて難しすぎんだろ…。

というのはさておき、ローラの話をしよう。主人公虹野ゆめの主人公補正の前に敗れ続けた桜庭ローラはなんとしてもゆめに勝ちたいという野望を抱くようになる。ゆめに最初に負けたときに次は勝つとゆめにライバル宣言、猛特訓を積んでゆめに挑んだがまたしても敗れる。

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なぜゆめに勝てない…と悔しがるローラ、しかし担任からはそれで虹野に勝てると思っていたのかと問われ、ローラは担任の言葉が理解できなかった。ゆめに勝とうと思うことが間違いなのか??私じゃゆめには勝てないの??ローラは詰め寄るが担任は、お前だけの輝きがあるはずだ、それを見つけてそこで光輝けばいいと言う。なんなのそれ??やはりローラは理解ができなかった。結局ローラは一旦ゆめとも距離を置いて学園から離れて実家で修行を積むことまで決意した。学園から離れてもなおやはりローラは目指すべき場所がわからず悶々としていた。彼女にとっての転機は第33話『迷子のローラ⁈』でのローラにとっての先輩である白銀リリィの老人会慰問イベントでの付き添いだった。

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↑ローラとリリィ

 

最後の楽曲披露にてリリィが歌うわけだが、ローラは応援してくれている人のために歌うものなのだろうと思っていたので自分自身のために歌うと言ったリリィの言葉を理解できずにいた。実はここまでの慰問イベントでの働きぶりを謎の老人によって苦言を呈されていたのだが、そこで言われた前を見るばかりで余裕がないしお前自身がまるで輝いていないという言葉がここで繋がる。自分自身のために歌えるから自分が輝けるのであり、輝く姿を見られるから観客は感動するのだ。自分自身を感動させられないようでは他者を感動させようなど無理なのだ。謎の老人とリリィにこう諭され、ローラは担任に言われた言葉とここでの出来事が繋がった。そうか、これが自分だけの独自の輝き方かと。そうなんですよ、他者と比較したって意味ないんですよね。結局自分の長所や特技をアピールしようにもそれが得意な人なんてごまんといるわけで、仮に英語が得意ですってアピールしようにもネイティブ並みに喋れる帰国子女なんかが相手だったらまあ勝ち目ないわけで…。問題はそのアピール方法なんですよね…。このアピール方法こそがここで言われていたお前だけの輝き方なんだよってことです。アイカツ!って就活アニメだね〜。劇中ではこれをローラはgoing my wayだと表現していたがまさにこの通りでキャリア形成なんて人それぞれなんだよね…。どう生かすかはお前次第ってなわけで、いやまあそれを探すのが難しいんだよ…。

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↑自分の目指すべき道が見つかったローラの目には曇り一つない

 

ゆめちゃんについてもちょっと触れておきますか。第27話『小さなドレスの物語』にて虹野ゆめはあるとき先輩である白銀リリィと白鳥ひめに目標を尋ねられたとき、ひめ先輩のようなS4(平たく言えば学園トップアイドルの称号)になることだと語る。しかしリリィもひめもそれじゃダメだと一蹴。え??なんでダメなの??先輩2人に揃って否定された事実が受け入れられず周囲に目標を尋ねたり、過去のS4がどのような経緯でその座についたかを調べ出すことにしたゆめ。結論としては以下の写真のように決意を改めるわけですが…。

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ここでのポイントって単なる憧れ系ではダメで自分自身の目標を定めなきゃってことで、夢と目標と憧れは似てるようで全部違うよって話なんですね。まあこれは無印でのあかりちゃんでもやった話ではあるしこれはスターズでも結構重要な場面なので詳細は省くけど、ここでのゆめちゃんの行動の一つにすごい分かるわぁってのがあって今回はそれを一つ紹介します。自分の目標を否定されて不安になったゆめが周囲に目標を聞いてまわったのは自分と同じようなことを言ってる人を探すためで、自分と同じような人を見つけることで安心したかったわけだ。でも、結局考えたら自分と似たようなこと言ってるダメなやつ探してどうするんだよって話で、そいつはそいつでお前はお前なんだよって話なんだよな。それが分かってるのについつい不安になるとこういうことやっちゃうのはあるあるムーブの一つだと思う。宿題まだ終わってないやばい!まだ宿題終えてないやつ探そうみたいなのよくあるけど、そんなことする暇あるなら宿題終わらせろよって話で…。

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就活についても同じことが言えるわけでまだ内定貰ってないやつのツイートばかり漁ろうとするの本当に良くないよ。ああ、あいつまだ決まってないや良かったじゃないんだよな…。そしてそういうやつが決まった報告してるの見ると本当にガチで推しが結婚報告したとき並みのメンブレすることになるから本当にやめろ。

 


というわけで最後にとか言いながらめちゃくちゃ長くなったしむしろこっちが本編まであるわけだけどアイカツ!と就活は本当に通ずるものがあるので全人類観ろって話でしたおしまい。