まいねる見聞録

趣味の話をします

2020夏アニメ総括

今期はあまり数多くは観られなかったし一部は一、二話観て放置してしまっているけど(エグゼロスや宇崎、かのかり等)とりあえず一応この辺りで夏アニメは視聴完了ということで、今期総括をさせていただきます。(ちなみにリゼロは1期観てないから見送りました)

 


デカダンス

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 幼女戦記で知られるNUTによるオリジナルアニメ。ストーリーはゲキアツ、その一言に集約される。あんまり話しすぎるとネタバレになるので当たり障りのない言及に留めると、どうにも抗いようのないものと思われていた支配層に激烈な闘争を展開して革命を起こしにいく話。一瞬2話でついていけなくなると思うけどそこを理解していくと9話ごろまでにかけてゲキアツストーリーが展開されるので観て欲しい。個人的には終いの展開が甘かったかなぁ…。ただそこを差し引いてもストーリー展開は熱い。進撃の巨人マクロスエヴァなどに似てるっていう声も多いのでオマージュ要素も多かったのかも。

 


放課後ていぼう日誌

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 熊本の海辺に転校してきた主人公が釣りの世界に出会い、ていぼう部という釣りをする部活に入って釣りに魅了されていく話。小学生以来釣りをしていない私でも観ていて幸せになれるほのぼの日常系、個人的には今季の覇権はていぼう日誌かな(厳密にはこのアニメ春放送予定なのがコロナで延期になって夏に流れてきたやつだから今季なのかは微妙なラインだが)。キャラ描写も作画も申し分なし、安定の動画工房ですよ信頼しかない。2期も観たい!

 


魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜

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 2000年前の魔王が現代に転生してきてひたすら俺強え〜全開でいく転生もの。ただの俺強え系かと思いきや(1話だけだとそう思うのも無理はない)、ストーリーが進展していくにつれて2000年前と今とでの違いに気がつきその謎に迫っていくのだが伏線の描き方とその回収が非常に上手く、観ていてどんどん面白くなっていった。ここまで来ると魔王アノス・ヴォルディゴードが本当にカッケェ…アノス様…になってしまうので最終回までたっぷり楽しめた作品。

 


超電磁砲S(天賦夢路編)

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 大覇星祭編に続いてレールガン3期の続編。個人的には大覇星祭編の方が面白かったが、バトルシーンの作画は非常に良い素晴らしい、すげえなあと思う。序盤での黒子回が私のお気に入り。

 


Lapis Re: LiGHTs ラピスリライツ

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 魔法少女×アイドル、別々なコンテンツをどう組み合わせてくるのか楽しみだった作品。ただ正直6話まではうーんこれはどうなんでしょうって感じだったけど、後半に急速に化けたわね。アイドルものに不可欠な友情と団結を魔力に昇華していく、面白い発想だったしなんといっても曲がバカ強い。早くライブで拾いたい…。ただ少し気になったのは、アイドルものには努力も欠かせないのだがこの点がちょっと物足りなかったかなぁと。心理的葛藤を乗り越える描写は泣かせてくれたけど、とはいえLiGHTsってもとは落第生の集まりなのだからいきなりスターダムにのしあがっちゃっていいんすかね…それも王女の才覚??曲と振りは一体誰がどこで作ってきたの??初心者だったはずのLiGHTsがいきなりああ上手いことするのは魔力だけで説明できるのか…?前半のキャラ紹介をもう少し簡潔にまとめてLiGHTsの努力する描写が観たかったなぁとは思ったところ。

 


天晴爛漫

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 合理主義な機械マニアの天晴とそのお目付役にされた小雨がひょんなことから渡米し、大陸横断レースに参加することになる話。アツいストーリーと登場キャラ達に明確な役割があてがわれ無駄のないシナリオ展開、話数追うごとにみるみる面白くなっていった。ライバルキャラ達に分かりやすい個性とそれにそぐう役割があって、彼らを通して天晴の心境が変化していく様子はなかなかのもの、人間の心は合理的にはできてないんすよ。そして配役も申し分ない、津田健次郎のこういう役観たかったんだよなぁ。個人的にはソフィアさんがブーツを脱ぐシーンで反射的にそのブーツの匂いかがせてって言ってしまったことを反省したいです。

 

うまよん

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 オレたちのウマ娘が2年ぶりに帰ってきた!未だにソシャゲはリリースされないまま、ライブも長らく行われてないしこのままプロジェクト立ち消え?なんて思っていたら4コマがアニメになって登場!(まあこの4コマもアニメ化自体はずっと前から決まってたんだけどそれ以降1年以上音沙汰なかったんすよね…)なんにせよまたウマ娘が観られて嬉しいです。個人的には後半の方でED担当していた逃げ切りシスターズが好きかな、僕自身逃げ馬好きだし。そしてそうこう言ってたらなんとなんとウマ娘さん、2期が決定!!!やった!!!!泣いてます今…

 


再放送枠

 


ハナヤマタ(再放送)

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 実質ラブライブ!と言ってもいい作品、ラブライブ!シリーズが好きなら絶対観るべき。自分にはしたいこともなく何の取り柄もないと感じていた少女が謎の留学生ハナに出会いよさこいの魅力に吸い込まれていき、次第に仲間が増えて一つの大きな目標に向かっていく…まさにラブライブ!じゃないか。タミお姉ちゃんが私の最推しで、タミ回では特にボロ泣きしてしまった…。

 


ゆるキャン△(再放送)

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 引越し先で偶然出会った少女がキャンプ好き、少女との出会いを通してキャンプの魅力に取り憑かれた主人公と回を追うごとに形成されてきたキャンプ仲間によるほのぼの日常系。なんだか観てるとキャンプしたくなってきたなぁ…。

 


Angel Beats!(再放送)

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 Keyシリーズの名作が再放送されていたのでこれを機に見てみることに。泣かせてくれる作品だなぁ、死んだ世界戦線の面々の生前の話は本当にひとつひとつ悲しい過去ばかりで胸を打ったし、ラストにかけては少し分かりにくかったけど分かるとああそういうことかと、ゆりっぺ長い間お疲れさまでした。

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!を視聴して

週一投稿を目指していましたが1ヶ月も更新が遅れてしまいました…。個人的な忙しい事情等々により更新できずじまいでしたが再び再開していきたいと思ってますのでよろしくお願いします。

今回はミリオンPになった私がさらにζ*'ヮ')ζ<うっうー!なアイマスの世界にハマっていく話です。

 

注 2014年の映画なのでネタバレ云々の話は不要かと思いますが一応、それと本映画が2011年放送のアニメシリーズの延長にあたることからアニメシリーズの内容にも一部触れる予定です。なお、台詞引用は私の記憶頼りのため一部異なる場合があります。

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   本映画は2014年1月にTHE IDOLM@STERのアニメシリーズの総決算として公開された映画である。アイマス15周年を記念しアニメシリーズと並んで無料公開されたことを受けて、ミリシタ3周年記念で実施されたミリオンライブ一挙放送にてついにミリPとなった私もさらなるアイマスへの勉強のためにと全編視聴することにした。すっかりアイマスの世界に浸かり込んでますね。うるさいですね(ネタが違う)。

映画はアニメシリーズで無事に新年ライブを成功させた後の話で、成長一途な765プロ所属のアイドル面々はそれぞれの方向に向かって飛躍しつつある段階に到達しており、ここからさらなる高みへと向かうため単独アリーナライブの開催が決定されるところから始まる。

そして忙しいスケジュールの合間を縫って単独アリーナライブへ向けた合宿を行われることとなる。前回の新年ライブではなかなか全員のスケジュールを揃えられず、全体練習がほとんどできずに春香らが苦悩葛藤するシーンがあったのですが今回の合宿はそれへの反省を活かした赤羽根Pの機転でしょうか。また、アリーナの広いステージを活かすためにバックダンサーを導入し、合宿でも共に過ごしてもらうことが発表される。

そう、そのバックダンサーこそがミリオンライブメンバーなのだ。ミリオンから矢吹可奈北沢志保、望月杏奈、箱崎星梨花、七尾百合子、横山奈緒佐竹美奈子の7人がスクール所属のアイドル候補生として登場し765プロASの後輩として合宿、アリーナライブを経験することになった。そしてこのミリオン組、この映画のストーリーの重大なキーを握っているのだ。

映画を観る以前から輝きの向こう側へ!でミリオン組が登場することは知っていたが正直ゲスト登場程度なものだと思っていて、まさかここまでストーリーのキーを握っているとは思ってもなかったですね…。エンディングでデレマスから渋谷凛が登場したらしいですが(私は涙で気がつかなかった)、いやマジな話それと同等程度だと思ってたんだよなぁ…。
合宿所に到着しミリオン組と合流した面々は鬼軍曹こと律子…さんのハードなダンスレッスンをこなしていく。ハードレッスンの後でもふざけたり遊んだりする余裕がある765プロASの一方でミリオン組はヘトヘト、トップアイドルってすごいなぁ…と感嘆するのが精一杯だった。

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↑ヘトヘト星梨花と杏奈

 

この辺りで特に印象に残ったシーンについてあげていきます。まずは馴れ合いを嫌って1人で黙々と取り組んでいた志保に伊織が声をかけるシーン。周りの人とコミュニケーションを取らないのかと訊ねる伊織に志保はアイドルは皆がライバルであり、もっとバチバチした空気感を想像していたという。

それを受けた「あんたにどう見えるかは知らないけど、私は今でもみんなのことをライバルだと思っているわよ」という伊織のこの言葉が志保にどう響いたかは定かではないが、伊織はみんなを良き仲間として認識し、十分な信頼を寄せている上で良きライバルとして考えているのだ。例えば、ラブライブ!シリーズではその特性上9人はお互いを共に高め合える友であり仲間であると認識することが重点的に描かれるが、アイマスはラ!のように常に全員で同じステージに挑むわけではなく、芸能界でそれぞれのアイドル道を歩んでいく必要性ゆえ同じ事務所の仲間であってもどうしても互いをライバルとして認識していく必要がある。

アニメシリーズでも舞台の主役のために美希が春香にライバル心をむき出しにしてくるシーンがありましたよね。そのためそうした点が端的に示されていた伊織のこの言葉はとても印象的だった。あと、伊織と志保って考え方そのものはすごく近いと思うんですよね、だからこそ志保に発言する相手は伊織である必要があったと、そういうふうにすごく思いますね。

良き仲間で良きライバル、素晴らしい関係性だなぁ…。

僕にも昔はそんな友がいたんですよね、あの頃はみんな輝いていたなぁ…。

またあの頃のように輝きたいなぁ…。


さてさて段々話が脱線してきそうなのでここいらで映画のストーリーに戻ってきますよん。激しいレッスン後でもご飯もりもり食べられる765プロAS面々に対してミリオン組は疲れ果てて食欲すら湧いてこない様子。

ここでも印象的なシーンがありまして、ヘトヘトなミリオン組を気遣って春香が声をかけるのですが、その直後に雪歩も声をかけているところ、思わずおおっとなりましたね。かつてのアニメシリーズではやよいと並んで雪歩はダンスの練習が遅れており足を引っ張ってしまっていたシーンがあったが、そうした苦難を乗り越えてきたからこそできる行動なんだなぁ…。

雪歩、まこと成長しましたね(貴音口調で)。

新人Pが何様なんだと思うが、私もまたほぼアニメシリーズのみではあれども、彼女たちの成長を共に見てきた自負があるんだ。


そして、この映画の重要なキーを握る矢吹可奈について。彼女は春香に憧れてアイドルの世界に飛び込んできたという。トップアイドルの輝きに憧れている春香はまさか自分がその対象になるとはと驚きを隠せないでいたが、自分とよく似た可奈を非常に親しく感じ始めていく。

ところで春香と書いて思い出したんですが、春香は劇中でバックダンサーとしてやってきた7人の名前と顔をしっかり覚えていて、全員にそれぞれ名前を呼んで声をかけているんですよね。こうしたひとりひとりを尊重し大切に思う春香の姿勢は「後ろの席までちゃんと見えてるからね」に通ずるものがあるなぁと思います。善澤記者にどうして自分がリーダーに選ばれたと思うか聞かれた際に春香は冗談を言ってはぐらかしていたが、まさに春香のこうした姿勢こそがリーダーにふさわしいから選ばれたんだなとひしひし感じます。

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↑映画本編序盤でリーダーに選ばれびっくりする春香


また話が逸れてしまった…。可奈の話に戻ります。憧れの春香を前にしてサインまで貰った可奈は自分も春香のようなアイドルになれるように頑張りたいと決意する。

そうして合宿を終えた一同はアリーナライブに向けた前哨戦としてのミニライブへ臨むことに。しかしここで可奈と星梨花接触して転倒するアクシデントが…。主役であるAS組に大きな迷惑をかけてしまったと沈んでしまうミリオン組、重苦しい雰囲気の楽屋で可奈はもう一度みんなで頑張ってアリーナへと話すが、一番できていないあなたが言うことじゃない、みんなでと言う前にまず自分をなんとかしてくれと志保に冷たく突き放されてしまう。ここで完全に心が折れた可奈はその後の練習に来れなくなってしまう。他のメンバーの雰囲気も悪く練習がままならない。事態の悪化を防ぐべくバックダンサー組も765で預かり、AS組と共に練習させる方向で調整したが、かえってAS組も心配のタネを抱え込むことになってしまいアリーナライブに向けて暗雲が立ち込める。練習の遅れるバックダンサーに合わせて振り付けを簡略化する提案もされたが自分達の都合で迷惑をかけたくない奈緒や美奈子はそれに反対する。一方で可奈からアイドルの世界を諦めるというメールを受け取った春香はそれに違和感を感じ、直接可奈の話を聞いてみるまでは振り付けを簡略化するかどうかは決められないと考える。そんな春香に対して志保は無断でいなくなってしまった人のために全体を遅らせるべきではないと反対する。さらにはどうして春香がリーダーなんだとまで言い放ってしまう。焦る気持ちも分かるがそれは言い過ぎだと伊織に制せられて一度は収まるが全体の重い空気は変わらず。

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ところでここでも印象的だったのは、振り付けの簡略化について真、伊織、雪歩が揉めているシーン。アニメシリーズでもお馴染みのように真と伊織が言い合うのを雪歩が収めようとして雪歩は黙っててと2人に怒鳴られるシーンだ。これを見ていた杏奈と百合子らはこれって喧嘩なのかなぁと呟くが、すぐに喧嘩ではないのを悟っていた。AS組が互いを深く信頼し合っているからこそ思ったことをどんどん口にしていけるということであり、ときに言い合いになってもそこには互いへのリスペクトがきちんと存在しているからこそなのだと思う。こうしたシーンは合宿中のミーティングでも垣間見られ、そこではかつてアイドル運動会にて新幹少女の面々に蔑まされて自信をなくしてベソをかいていたやよいが率先して発言をしていたところが非常に印象的でしたね。

 

あらすじに戻ります。リーダーとしてどうすればいいのか分からなくなってきた春香は千早に尋ねるが千早は、春香がどうしたいと思っているかが重要だと答える。一方で遅くまで続いたレッスンゆえ自宅に帰れなくなったバックダンサー組は雪歩と伊織の家にみんなでそれぞれ共に泊まることに。そこでもどうするべきなのか話題に上ったが、迷惑をかけてしまったとかそういうことは考えないでほしいこと、自分たちはどうしたいのかを考えていてほしいこと、そして何より春香がどうしたいのか、それこそが重要だという結論に至る。

一方で再三連絡を試みてきた春香はその夜ようやく可奈から電話を受け、アイドルを諦めることを伝えられるが、春香はそれが可奈の本心ではないことを見透かしていた。春香は翌日すぐに全員に可奈を迎えに行くことを告げる。ここでも志保から反対されるが春香は今度は迷うことなく志保の目をまっすぐ見つめ、可奈を迎えに行くことを伝える。

このシーンは非常に印象的で、志保が詰め寄り全体が遅れるのも省みず一人の気持ちを確かめることがそんなに大切なのかと訊かれても表情ひとつ変えずにまっすぐにうんと頷いて見せたところに春香の春香らしいリーダー像を感じましたね。

春香のその強い決意を受け一同は雨が降る中、可奈の家とその近所に向かう。家にはおらず近所でもあてがなく困っていたが春香は合宿中に可奈がストレスの溜まったときには河辺で大きな声で歌うと言っていたのを思い出し近くの河辺へ全員を向かわせる。そしてそこには沈んだ表情で悲しげに自分REST@RTを歌う可奈の姿が。どうしてここにみんなが、と大慌てで逃げようとする可奈を捕まえ可奈の本心を確かめにかかる。

可奈についてですが、このシーンは本当に泣きましたね…。自分の意思でやりたいと思って飛び込んだ世界なのに、いつまでたっても思ったようには上手くなっていかない自分自身に限界を感じたり、自信を喪失してその場から逃げ出したくなることってあると思うんですよ。私自身にも似たような経験があるのでなんだかすごく自分が重なってきて気がついたら大粒の涙を流していました。私の場合は逃げ出しても誰も春香のようにこうして来てくれることはなかったのでそれまでだったわけですが…。

そしてここで可奈は、全然上達していかない自分が情けなく、ストレスでお菓子を食べ過ぎて太ってしまったことをも打ち明けるわけですが、おそらく失敗した自分自身への情けなさ、自分の失敗で多くの人に迷惑をかけてしまったこと、そして何より一番の憧れの春香に心配してもらっていること自体がやはり情けなくて練習に来られなくなってしまったんだろうなぁと思います。おまけに太ってしまっては余計に合わせる顔がないし。そりゃあ逃げ出したくもなりますよ。そして逃げてしまったことでさらに迷惑をかけてしまったわけだからアイドルを諦めたとすら言ってしまうのも無理はないよなぁ…。それでもここまで真剣に自分のことを思ってくれてわざわざ想いを聞きに来てくれたわけで、マジでここまでしてくれたら泣かないわけにはいきませんよ…。

「可奈ちゃんはどうしたいの?」

この質問は同時に自分にも深く突き刺さり、おれはどうしたいんだろう…と涙ながらに考え込んでしまいました。一同は可奈に本心を言ってもらうために本番が行われるアリーナへ向かう。ただもうこの時点で可奈の答えは出ているようなもので、可奈が涙ながらに仲間に自分の手を引いて受け入れてもらっている様子を見ながら私は未だ自分が何をしたいのかという問いの答えを見出せてはいなかった。いや、正確には答えはもう出ていたのだがそうしたいと思う勇気がなかっただけなのかもしれない。

 

そうしてアリーナに着き、春香の想いを聞いた一同は可奈に本心を言ってもらうよう促す。

ここでの春香の表情、まーじで良いんですよ、ステージの先端で自分の想いを伝え、可奈を待つその表情、聖母かなこいつってなりましたね。杏奈と星梨花にあと一歩の後押しをされ、アイドルを続けたいという本心を言えた可奈、そしてそれを見る志保も良かった。志保はアリーナを出た後に今でもまだ春香の考え方は理解できないがと言いつつも、それでも春香がどうしてリーダーなのかこのときにはもうはっきりと分かっていたことだろう。

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↑このときの春香、良いよね

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そして迎えたアリーナライブ本番、

M@STERPIECE、ガチで泣いた。

お前ら、ちゃんと全力で輝けてるじゃねえか…すげえよ…。

カメラワークもとい作画もすごい、ああいう実際のカメラのような動きをさせた作画は見事な臨場感を描き出していた。合宿のラストに用いられたGO MY WAY!!もとても好きな曲ですがM@STERPIECEはガチ中のガチでした。

え?あれだけ揉めておきながらバックダンサーの振りが両腕を上げて手を叩くだけだったのが腑に落ちないって??た、多分違う曲の振り付けの話だったんだよ…!(震え声)

それはともかくもうこのときには私も目にいっぱいの涙を浮かべながらも答えを出すことができました。自分がどうしたいのか。ありがとうアイマス、ありがとうみんな。

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いつの日かみんなに会いに行きたいよ…。今年バンナムフェスやれますかね??去年は風邪のため断念したので今年は…と思っていたけど現在の情勢では少し難しそうですね…。

またいつの日か765プロを支える皆様に出会える日があらんことを。

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レンナート・スコグルンド スウェーデン黄金期の隠れた名手

 

レンナート・スコグルンド 

 

1929年12月24日生、1975年7月8日没

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1940年代から50年代にかけてのスウェーデンサッカーの躍進は素晴らしいもので、48年五輪、50年と58年のワールドカップ(54年は予選敗退)で好成績を残していた。これらの活躍を受け当時アマチュアリーグしかなかったスウェーデンにおいて多くの選手が海外(主にイタリア)でプロ選手の道を歩んで行くこととなった。

 

ナッカのあだ名で知られる170センチと小柄な左利きのドリブルの名手であるスコグルンドもその1人。彼の役目は左サイドからボールを持って相手ディフェンダーを縦に交わして前線にクロスを送り込むこと。70年代頃までは主流だった縦に突破してクロスを上げるいわゆる今となっては古典的と言えるウインガーの1人である。この手のウインガーの中で最も有名なのはイングランドのマシューズやブラジルのガリンシャだが、スコグルンドもまた彼らが多用した中に切れ込むフリをして縦に突破して相手ディフェンダーを置き去りにするシンプルなフェイントの名手で、度々この縦突破でチャンスを演出していた。

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スウェーデン代表として

 

評価
左足の優れたボールテクニックに定評があり、左サイドから繰り出すドリブル突破が最大の武器であった。また、コーナーキックの名手としても知られ、ストックホルムには彼の功績を称えてナッカのコーナーと呼ばれる像があるほど。強力なショットも装備しており、クロスだけでなく自ら得点を奪いにいける得点力もあった。一方でフィジカル面の弱さやスタミナがない点が欠点として評されることもあった。

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↑彼の代名詞の一つであるコーナーキック


経歴
16歳の若さでハマービーでデビューすると、すぐに頭角を現しレギュラーに定着する。しかしハマービーは資金難ゆえにこの若き才能を手放さざるを得なかった。19歳のときにスコグルンドはAIKソルナに移籍した。加入後まもなくイングランドへの親善試合ツアーに帯同し、リヴァプールとの試合に出場した。当時のリヴァプール監督ジョージ ケイはスコグルンドのプレーに感銘を受け、あの少年はものすごい奴になるぞと記者に語っている。華々しい戦果が期待されたスコグルンドだったが強制兵役のために公式戦デビューは遅れてしまう。兵役を終えた夏、マルメとの試合でようやく公式戦初出場、その後も良好なパフォーマンスを披露し続け、ついにはブラジルで行われる1950年のワールドカップの出場メンバーに選出された。この大会でスウェーデンは3位の好成績を残し、それに貢献したスコグルンドに興味を示すクラブが出現しだした。当時プロリーグが存在しなかったスウェーデン国内に留まるよりも高額な報酬が約束されるプロへ転向するという魅力的な選択肢がスコグルンドの前に提示されたが、これには1つ障害があった。海外でプロ入りした選手は自国代表選手には選出しないという方針をスウェーデンサッカー協会が示していたため、プロ入りすると代表チームから除外されてしまうのだ。実際1950年のワールドカップでは、1948年のロンドン五輪スウェーデンの金メダルに貢献したグレン、リードホルム、ノルダールが五輪後にいずれもイタリアでプロ入りしたが、彼らはこの大会のメンバーには入れなかった。しかしスコグルンドは迷うことなく先達の後を追う道を選び、ブラジルのサンパウロFCのオファーを断りイタリアのインテルに移籍しプロ転向することにした。プロでもスコグルンドの左足は冴え渡り、ロレンツィやヴィルケスなどの有力なストライカーにも恵まれ、彼の突破とクロスはインテル最大の武器の1つとなっていった。

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↑中に切れ込むそぶりを見せて一気にアウトに抜け出すドリブルと抜け出してからのクロスは一級品

 

しかし55年以降次第にクラブの成績は低迷、スコグルンドにとっても厳しいシーズンが続くようになる。一方で1958年、自国開催のワールドカップを迎えたスウェーデンは、自国開催で無様な結果は出せないと腹をくくり今までのアマチュア主義を放棄し、プロ選手の招集を解禁する。これに伴いスコグルンドはグレン、リードホルムらのプロ転向選手とともにメンバー入りを果たした。プロ選手を揃えたスウェーデンは自国開催の恩恵も受け決勝まで勝ち上がった。決勝では残念ながら17歳の神童ペレや世界最高ウインガーガリンシャ、司令塔ジジらを揃えたブラジルに敗れて準優勝となってしまったが、スコグルンドはこの大会で代表キャリア唯一となる得点を挙げたほか、アシストも記録し代表チームの準優勝に大いに貢献している。しかしこれ以降スコグルンドのキャリアは次第に下降線の一途を辿っていくのだが、その間にインテルを離れサンプドリアパレルモでプレー、35歳を迎える1963年にスウェーデンに戻り、1967年に引退した。現役時代から酒好きで知られ、夜の街で遊ぶことを好んだスコグルンドは引退後からアルコール中毒などの健康問題を抱え、引退からわずか8年後の45歳のときに死亡してしまった。

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スコグルンド現役時代の映像
https://youtu.be/oFYK3Ua4YYA
https://youtu.be/QIKXRVbJr14
https://youtu.be/pgYIRuRHeQI

今さらアイドルマスターミリオンライブにハマりました!

タイトルにもある通り今さらながらアイドルマスターミリオンライブにハマってしまいました。

アーケードゲームから始まったこのアイドルマスターシリーズ、なかなか初見ではとっつきにくいコンテンツで私も長らく興味はありながらもどこから入ればいいのか分からなくて放置していました。

今回私はあることをきっかけにアイドルマスターミリオンライブにハマったわけですが、その経緯等についてお話しします。

 

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↑現在ソシャゲとして展開中のアイドルマスターミリオンライブシアターデイズ、通称ミリシタは2017年6月より配信開始。これ以前にはGREEで配信されていたゲーム(通称グリマス)が2013年から存在していたが2018年3月をもってサービス終了し、現在のミリシタは2代目になる

 

 

アイドルもののアニメにハマるオタクの多くがラブライブ!シリーズかアイマスシリーズのどちらかを通ると思われる。

え?アイカツ!だって?

まあそれはさておき私が先に出会ったのはラブライブ!だったのでアイマスシリーズになかなか触れる機会がなかった。

もちろん両方好きやでって人も多くいるとは思うが私の周りのコミュニティではどちらか専任が多かった気がする。その中で私はそれまでラブライブ!専任だったのだ。

まあそういう話はとりあえず置いておいて、なぜラブライバーの私が今頃ミリオンにハマってきたのかという話に移ろう。

実際のことを言えばミリオンにハマる以前からミリシタはインストールしていたし、気になっているアイドルもいたし、好きな曲もいくつかあった。しかしなんといってもミリオンに限らずアイマス全般に言えることなのだが、

とにかくコンテンツに入りにくい!

これに尽きる。

アイドルの数が多いしアイドルの年齢層も幅広く色々と脈絡がない。数多いアイドルがそれぞれソロ曲を全員が持っていて、各種ユニット曲、全体曲まで含めると曲数はとんでもない数に上る。そんな状態からいきなり新規で入ってきても追えるわけがない…。

そういう理由で知り合いに布教されてもなかなか踏み込めないままだった。(正確に言うと無印は13人、ミリは52人、シャニは23人、そしてデレは200人超!多すぎる…)

そして私のハマったミリオンライブは2013年からプロジェクトが展開されているもののまだアニメ化に至っていないこともあって、50人以上になるアイドルをソシャゲのコミュなどを通してそれぞれの容姿や性格などを把握していくのはなかなか困難だ。

ところでアニメ化に関してはこないだ決定しましたね、おめでとうございます、本当に楽しみだなぁ。

もっとも52人のうち13人はミリオン以前から存在するいわゆる便宜上で無印などと表記されるTHE IDOLM@STERの登場人物であるため2010年にアニメ化されているんですけどね。もう分かりにくい、、

私もこの辺については勉強中なので言及するのはやめておくが、とにかくこういう部分を含めて非常に入りにくいコンテンツだったというのが私の言いたいことです。

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↑ミリオンライブにも登場するTHE IDOLM@STERのアイドル達


そんなアイマスの世界になんだって踏み込んだのか、ここからが本題。

きっかけの出来事、まあおそらくミリオン好きの人ならご承知のこととは思われるけど、はいその通りですね、ミリオンライブ一挙放送がきっかけですね。

5月30日から6月28日まで約1カ月かけて1stから5thまでの全公演を一挙放送!

すごかったなぁこれは。

もともと観る予定がなくて、5月30、31日の1stは完全スルーしていた。

続く2ndは6月6、7日。Aqours4thの放送もこの日程であったので初日はAqours4thを観ていた。

実況しながらライブ放送を見ているとその日の私のタイムラインはAqours4thの他にもミリオンライブ一挙放送のハッシュタグ実況が散見された。

ほお…。

Aqours4th初日を見終えた私は2日目もそんなセトリ変わらんしたまにはミリオンでも観てみよっかなぁと気まぐれ心に思い翌日のミリオン2nd2日目を視聴してみることに。

そう、ミリ 2nd2日目と言えばSentimental Venusの音響アクシデントの日です。

あれをカバーし切った声優陣並びに現地プロデューサーの皆様方の一体感に感動してしまった。

そしてなんといっても曲がバカ強い。

乙女ストーム強えぇぇ、

クレシェンドブルー強えぇぇ、

ソロ曲強えぇぇ、

これが歌マス(THE IDOLM@STERの楽曲名THE IDOLM@STERのこと)かぁぁぁ

と、終始曲の強さに圧倒されている自分がいた。

え?なんですか?

こんなにミリオンは曲が強いの?

UO50本あっても足んないんじゃないかってくらい高まれる熱いセトリでは??

この日の私は正直Precious GrainとかShooting Starsくらいしか知らないほぼ初見の状態だったわけだけどそんな私をここまで熱くさせてくれたのでびっくりした。

こういうときじゃないとライブ映像なんて観ないしなぁ。

コロナ禍で現地ライブがなくなって嘆き悲しんでたわけだが、こうして過去ライブを放送してくれるのはありがたい、自動的にいろんな曲をまとめて拾えるので。

2ndのセトリは今見ても強え…いやあ良いものを初手で浴びれたのはなかなかアドだった。

ラストのThank you!を聴く頃にはもう次のも観たいなって言っていた。

次はいつなのか見てみたら明日だった。

なんでも3rdはツアーなので月曜から日曜まで毎日放送するらしい…。

沼にハメる気満々だろこれ…。

そんなわけで気まぐれ心で観たミリオンライブ一挙放送を7日から14日まで毎日欠かさず視聴していた…。

ここで完全に沼に落ちたと言ってもいいと思う。

大学のオンライン授業の兼ね合いで全部観れなかった日もあったがなんだかんだ毎日観ていた。

こうなるともう音源を確保したいという思いに駆られる。

幸運なことに私は音源を容易く確保できた。

それはかつて私が沼に落ちるよりかなり前のこと、友人のPから頼んでもいないのに布教されたときに楽曲が入ったディスクを渡されていたのだ。

完全に返し忘れたまま部屋に置きっぱなしだったこのディスクの中にはもしかしたらミリオン楽曲結構入ってるのでは??

かなり前に借りたままにしていたものなので最新の曲は入っていなかったが2018年夏頃までの楽曲は大方全部入っていた。

私は歓喜した。

友人に返し忘れていたことを報告したら、早く返せと言う一方早く沼に落ちろとのこと。

うん、もう落ちてる!

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↑6/7から毎日観てたらそらハマるよね

 


怒涛の1週間毎日ミリオンライブ漬け生活を終えて音源を確保した辺りにはもう完全にPの顔つきっすね。

私の担当は周防桃子、11歳のかわいらしい少女です。

子役をやっていたことから芸能経験は豊富なのでプライドが高く子供扱いされるのを嫌がり、踏み台を常に持ち歩き大人と話すときはこれに乗って目線を高くするらしい、たまらんかわいいなこれ。

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しかも台がなくなると取り乱すらしい、好きですね。

他のアイドルともビジネスライクに距離をとっていたが、これも長い子役期間の間に若干擦れてしまい友人関係を築けないでいた彼女の不器用な側面の現れ。

芸能生活の長さと自身の年齢とのギャップから子供らしく振る舞いきれずにいたが最年少同士の中谷育とは仲が良く、これを通じて少しずつみんなに心を開く様子が垣間見られるのだがその辺りたまらんすこですね。

プライドが高くツンとしているのにPのことをお兄ちゃんと呼んでくる辺りも素晴らしい。

お兄ちゃんと呼ばれて私は一瞬で桃子に落ちましたね。

お兄ちゃん呼びがここまで刺さるのには理由があって、実の妹にお兄ちゃんとほとんど呼ばれたことがないことが一種のコンプのようになっているせいなのです。

いやぁ、お兄ちゃんと呼ばれたい!

そしたらもろ好みの桃子がお兄ちゃんだなんて、落ちないはずがなかったのだ。

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↑同年代の育とは仲が良い


まだまだPとしては浅く新参の部類に入るため先輩P諸氏には頭が上がらぬ想いでございますが、私もこれから精進して参りますので何卒よろしくおねがいします。
PS
3rdのあと4thと5thも完走してミリシタ以前のグリマス期のミリオンをライブを通じて概観させていただきました。

そして5thでは新しいミリオンを発見させていただきました。

今年はこんな状態で7thは中止となってしまったけど次回の現場があるならば是非とも行かせていただきたい限りです。

その際は対戦よろしくお願いします。

あとアニメ化決定、本当におめでとうございます!

ファース・ヴィルケス オランダ初のスター

ファース・ヴィルケス 

1923年10月13日生、2006年8月15日没

 

オランダ史上に残るスターといえば誰もがヨハン クライフの名を挙げるだろう。また、オランダをサッカー強豪国の地位に押し上げたのも他ならぬクライフであり、選手として、監督として、オランダのみならずサッカー界全体に与えた影響は計り知れないことから、彼をオランダ史上最高の選手とみなす声も多い。これには反論の余地もなく満場一致だと思うが、その一方でクライフの陰に隠れて忘れ去られてしまった名手の存在を思い出してもらいたい、それがファース ヴィルケスだ。ヴィルケスはクライフ登場以前のオランダにおいて最初のスタープレーヤーだった。前線からの果敢なドリブル突破と高精度のシュートを武器にイタリアのインテルを中心に活躍した。

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経歴
家計を支えるためにサッカーをする傍らで家具の運送などの仕事に従事していたが、できることならサッカーだけで稼げるようになりたいと考えていた。17歳にしてオランダ1部リーグでプレーできるだけの実力を持っていたもののプロ選手を目指していたヴィルケスは次第に海外に目を向けるようになる。戦争終結後の1946年にオランダ代表初招集され同年3月10日にルクセンブルクとの試合で1試合4得点という鮮烈なデビューを果たした。1948年にはロンドンオリンピックに出場、そして1949年、ついにヴィルケスは探し続けていたプロ選手の道を手にした。イタリアのインテルとの契約が成立したのだ。これに伴いヴィルケスはGerrit Keizer(イングランド)、Beb Bakhuys、Gerrit Vreeken(いずれもフランス)に続くオランダ史上4人目の海外サッカー選手となった。しかし選手の海外流出をよく思わないオランダサッカー協会はアマチュア主義に拘り、ヴィルケスを代表選手から除外してしまう。ヴィルケスが再び代表招集されるのはオランダリーグがプロ化する1956年まで待たなければならない。

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↑オランダ代表でのヴィルケス

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インテル時代のヴィルケス

 

インテルでは彼の才能はすぐに認められ、端正な外見と共にすぐさまスター選手として定着、2試合に1点のペースで得点を量産、1952年にトリノに移籍するまでに公式戦95試合47得点の活躍だった。トリノでは膝の怪我に苦しみ精彩を欠いたが翌1953年にスペインのバレンシアに移ると復活し、レアル・マドリーのディステファノ、バルセロナのクバラに次ぐ3人目の外国人スター選手の評価を受けた。1956-57シーズンになるとこの年からプロ化したオランダリーグに戻り、VVVフェンロに加入するがプロ化まもないオランダリーグのレベルはそう高くはなく、物足りなさを感じたヴィルケスは再びスペインバレンシアの地に戻る。バレンシアと本拠地を同じくするレバンテに加入し1シーズン過ごした後に再びオランダに戻り、1964年に40歳にして引退した。オランダ代表としてはプロ化の1956年から再び招集されるようになり、最終的には38試合35得点の成績だったが、これは当時のオランダ史上最高の成績で1998年にベルカンプが更新するまで約40年もの間最高記録に君臨していた。

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バレンシア時代のヴィルケス

 

その一方でクラブタイトルには恵まれず、獲得したタイトルはバレンシア時代のコパデルレイ一度のみ(インテルではリーグ2位が最高、コッパ・イタリアは彼の在籍中は不開催、リーグに至っては皮肉にも彼の退団後に優勝しており、タイトルに縁がなかったことを暗喩している)だった。

 

現役時代の映像
https://youtu.be/_WFi1jkObJw
https://youtu.be/A1KIHsP2GhQ

 

参考文献

オランダ語wikiなど

2020春アニメ総評

邪神ちゃんドロップキック' (2期)

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ハイテンポな笑いと細かいパロディー、メタネタは1期以上。2期から登場の新キャラのぴのもキョンシー姉妹も良い、特にぴののめぞん一刻パロディーは個人的に刺さった。ぺこ虐も相変わらずだし邪神ちゃん、ゆりね、メデューサの百合要素も満載。邪神ちゃんのクズさ加減が今作も絶妙で、あいにゃの演技が素晴らしかった。本当に何度見てもどこから見ても笑える名作、今期の覇権です。キョンシーの活躍もっと見たいので3期も期待しちゃう。ふるさと納税の特別編千歳編も良かった、この千歳編の千歳哀歌や総集編の神保町哀歌(まさかの10分フル披露)におけるあいにゃの抜群の歌唱力は必見。


球詠

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今期のきらら枠。かつての名門女子野球部を再建して全国目指そうという王道スポーツものであり、ストーリーもおおよそ予想通りの展開をしていくがそれでもやはり心を熱くさせるものを感じた。部員全員が主体性持って自己実現を目指すその先にチームの団結、勝利があるという構図は見ててアツイ。実際の体育会系はどうしても上からやらされる感が強く、そういう体育会にいた経験を持つ身としてはこういう光景に憧れてしまう。しかしとにかく作画が不安定で、3Dとの併用も今ひとつでそこだけが残念な点だった。


とある科学の超電磁砲S(大覇星祭編)

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超電磁砲の3期。コロナウイルス流行による度重なる放送延期に伴って3期第1部となる大覇星祭編は1月からの14回の放送にもかかわらず完結までに半年の時間を要してしまった。次回放送は7月末ということなのでとりあえず大覇星祭編についてのみの総評を。
面白いの一言に尽きる。この編に限れば主人公は御坂美琴ではなく食蜂操祈であったような気がした。展開も白熱しており、食蜂と警策の過去が明らかとなる終盤は感涙必至、やっぱり超電磁砲は面白い。


乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

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なろう系だしなぁ、どうしようかなぁと思っていた私の期待を良い意味で裏切ってくれた素晴らしい作品。破滅フラグの回避に向けて内田真礼演じるカタリナが毎話奮闘する物語だが、1話1話にきちんとオチが付いててギャグとしても観られるし、それでいて次はどうなるんだろうと視聴者の目を惹く展開のさせ方といい全てが高評価。まさかの2期制作決定も素直に嬉しい、毎週楽しみな作品でした。


プリンセスコネクト!Re:Dive

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プリコネソシャゲに触れたことない完全初見の状態の私には少し分かりにくかった。キャラクターはかわいい、キャルちゃんかわいいですね。ただ物語の進展もゆったりで結局なんだったのかよく分からなかった、割と日常要素が多かったし、2期やるんですかね?


グレイプニル

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無駄エロ多くね?大丈夫?と思っていたがそんなの吹き飛ばしてくれる素晴らしいストーリーで毎週夢中にさせてくれた。最初から最後まで紅愛が最高すぎたし、物語が伏線の回収に差し掛かる辺りからはとにかくアツイ、原作漫画を買いに行きたくなった作品でした。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン

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不運続きなことに映画公開が2度目の延期、ちょうどよく再放送があるのでこれを機に京アニ最高傑作と名高いこの作品を観ておこうと視聴。作画が神の領域、魅入ってしまった。そして毎話観るたびに大泣きした。名作すぎて感動して言葉が出てこない…。まだ観てない人は観て泣きましょう。


ミュークルドリーミー

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サンリオが送る新たな女児向けアニメ、ユメシンクロを使って夢の中に入る能力をいわゆる妖精世界から来た猫のぬいぐるみのみゅーから授かった主人公ゆめがみゅーと協力してドリーミーストーンを集める話。本来ならまだ総評する段階ではないのだが面白いので是非観て欲しいと思ってここに記載。昨夏のアニメ化発表時より期待していたので10話終了現時点で大満足の出来。テンポの良い台詞回しにかわいい作画、かと思いきや顔芸もガンガンさせてしまうしとにかく観ていて楽しい。まいらちゃんかわいいなあ…なんだかんだで朝陽くんの恋心も応援したくなってしまう、頑張れ朝陽。

 

以下、評価不能or途中切りなど

ヒーリングっど♥プリキュア
1年間放送するアニメであり、まだ物語が大きな転換を見せてはいないので評価不能ということに。また、放送中断期間も長かったことからまだまだ物語の序盤…追加戦士みもりんなのは個人的に嬉しい、プリキュアライブ開催してくれ…会いたいよ…会いたいよ!と思ってい
た矢先に中止のお知らせが…悲しい…

 

サクラ大戦 the Animation
サクラ大戦シリーズの最新作、テレビアニメとしては20年ぶりとあって興味があったが今ひとつピンとこなかった…
サクラ大戦シリーズ初視聴だったことも影響しているのかもしれないのでいずれ原典にあたることを検討したいところ

 

社長、バトルの時間です!
虚無だった、あじゅの主題歌と声優陣以外の見所を感じられなかったため4話切り

 

かぐや様は告らせたい
〜天才たちの恋愛頭脳戦〜(第2期)
第1期未視聴につき2期も見送った、いずれ時間があるときに観てみたいところ

 

つぐもも
第1期未視聴につき見送り

 

アルテ

夏期の再放送にて視聴予定

 

BNA ビー・エヌ・エー

放送があること自体を把握できていなかった、あみたが実況した回だけ運良く視聴、再放送があれば視聴検討

 

イエスタデイをうたって
第1話の録画を忘れそのまま未視聴、いずれ視聴検討するかもしれない

 

かくしごと
視聴するか迷ったが結局パスしてしまった

 

ギャルと恐竜、シャドウバース、白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE
1話を観たオタクたちの評価が芳しくなかったのを確認してそのまま放置

 

主題歌総評

 

覇権はなんといっても邪神ちゃんドロップキック'のOP曲、halcaの「時としてバイオレンス」、是非とも一度聴いてほしい。超電磁砲SはOPもEDも素晴らしかった。fripSideの「final phase」は今までの超電磁砲らしさを感じる相変わらずの名曲、EDの岸田教団&THE明星ロケッツの「nameless story」もさすがのもの。この2曲の歌詞をじっくり考察していくと大覇星祭編の物語に深く迫れるとのことだが私は楽曲派ゆえあまり歌詞を気にしていないのでいずれ歌詞も深掘りしたい。シャチバトのOPの「Hurry Love」は俊龍全開のメロディーにあじゅの声がよく合う、曲だけはとても気に入った。ヒープリEDの「ミラクルっと♡Link Ring!」も良い、Machicoの声はやっぱり強い。ミュークルドリーミーのOPは作詞畑亜貴作曲EFFYの時点で圧勝。「ミライくるくるユメくるる!」、CDも買っちゃいました。

レン・シャクルトン 忘れ去られた過去の名選手

サッカーは長い歴史を持ち、選手達の移り変わりも早く、5年も経てばスカッドの陣容が様変わりしているなんてことも当たり前の光景である。そこで、今回からはそんな長い歴史の中に埋もれてもはや忘れ去られてしまったであろう過去の名選手達を掘り出してここに紹介していきたい。まず第1弾は戦中戦後にかけてサッカー界最初のエンターテイナーと呼ばれたレン・シャクルトンをご紹介

 

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レン シャクルトン

イングランドサッカー最初のエンターテイナー

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1922年5月3日生、2000年11月27日没

 

彼のプレースタイルはまさしく優雅で、卓越したテクニックで相手選手をいなし、数々のチャンスを作り、また自分でも多くの得点を決め、40年代から50年代にかけて主にサンダーランドで活躍した。ポジションはインサイドとアウトサイドのフォワード(現在のところのセカンドトップやトップ下に近い?)で、その卓越した技術とプレーぶりからイングランドサッカー最初のエンターテイナーだと評されている。
とはいえ彼の知名度は実はそんなに高くはない。というのも彼はイングランド代表としては5試合にしか出場しておらず、その実力と評価に反して彼は北東のローカルプレーヤーの域を脱することはできなかったのだ。さらに彼が長きに渡り所属したサンダーランドは今も当時も強豪とは遠い地位のクラブで、1949-50シーズンにリーグ戦3位になったのが最高(しかも優勝したポーツマスとの勝ち点は1差)、FAカップもベスト4が最高成績と、いずれのチームタイトルにも恵まれることがなかったことも彼の知名度の低さの原因なのかもしれない。また、今と違い移籍が活発ではなく有力選手が1箇所に集まりにくい当時では評判に反して代表チームのポストにはなぜか縁がないという選手は往々にしていたという。シャクルトンもまたそうした選手の1人だったのだろう。

 

シャクルトンへの同時代の評価
ひとたび彼がボールを持つと、彼にテクニックで勝てる選手はいなかった。ボールはシャクルトンの奴隷となり、ドリブル、フェイント、パス、シュート、全てのスキルは彼の思うがままだったんだ。

 

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↑ドリブルで運ぶシャクルトン

 

 

経歴詳細
1940年に2部のブラッドフォードパークアベニューでデビューしたが戦時中に伴いプロリーグでの活躍機会は終戦後まで奪われてしまう。戦時期間中の非公式リーグでは201試合179得点の活躍を見せた。戦後再開されたプロリーグで7試合4得点の活躍を見せるが彼のプレースタイルを自己中心的であるとして評価しないファンが多く、これに辟易したシャクルトンは1946年10月にニューカッスルへ移籍した。リヴァプールへ去ったスタビンスの代わりと期待されたシャクルトンは期待された結果を残してはいたが1シーズン半という短い期間で退団してしまう。クラブ首脳陣と対立したことが原因だという。移籍先は皮肉にもニューカッスル最大のライバル、サンダーランドだった。移籍金は当時の最高額となる2万50ポンドだった。以後10シーズンほどに渡って活躍を続けるが上記の通りタイトルには恵まれず、イングランド代表でのキャリアも僅かなものになってしまった。
その一方でサンダーランド在籍中にはクリケット選手としてもプレーしており、サッカーだけでなくクリケットでの才能も高く評価されている。
引退後はスポーツジャーナリストに転身した。


シャクルトン現役時代の映像
https://youtu.be/saQlKffpqBk
https://youtu.be/qthsH5uwZIg

 

主な参考資料

英語版wiki