まいねる見聞録

趣味の話をします

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!を視聴して

週一投稿を目指していましたが1ヶ月も更新が遅れてしまいました…。個人的な忙しい事情等々により更新できずじまいでしたが再び再開していきたいと思ってますのでよろしくお願いします。

今回はミリオンPになった私がさらにζ*'ヮ')ζ<うっうー!なアイマスの世界にハマっていく話です。

 

注 2014年の映画なのでネタバレ云々の話は不要かと思いますが一応、それと本映画が2011年放送のアニメシリーズの延長にあたることからアニメシリーズの内容にも一部触れる予定です。なお、台詞引用は私の記憶頼りのため一部異なる場合があります。

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   本映画は2014年1月にTHE IDOLM@STERのアニメシリーズの総決算として公開された映画である。アイマス15周年を記念しアニメシリーズと並んで無料公開されたことを受けて、ミリシタ3周年記念で実施されたミリオンライブ一挙放送にてついにミリPとなった私もさらなるアイマスへの勉強のためにと全編視聴することにした。すっかりアイマスの世界に浸かり込んでますね。うるさいですね(ネタが違う)。

映画はアニメシリーズで無事に新年ライブを成功させた後の話で、成長一途な765プロ所属のアイドル面々はそれぞれの方向に向かって飛躍しつつある段階に到達しており、ここからさらなる高みへと向かうため単独アリーナライブの開催が決定されるところから始まる。

そして忙しいスケジュールの合間を縫って単独アリーナライブへ向けた合宿を行われることとなる。前回の新年ライブではなかなか全員のスケジュールを揃えられず、全体練習がほとんどできずに春香らが苦悩葛藤するシーンがあったのですが今回の合宿はそれへの反省を活かした赤羽根Pの機転でしょうか。また、アリーナの広いステージを活かすためにバックダンサーを導入し、合宿でも共に過ごしてもらうことが発表される。

そう、そのバックダンサーこそがミリオンライブメンバーなのだ。ミリオンから矢吹可奈北沢志保、望月杏奈、箱崎星梨花、七尾百合子、横山奈緒佐竹美奈子の7人がスクール所属のアイドル候補生として登場し765プロASの後輩として合宿、アリーナライブを経験することになった。そしてこのミリオン組、この映画のストーリーの重大なキーを握っているのだ。

映画を観る以前から輝きの向こう側へ!でミリオン組が登場することは知っていたが正直ゲスト登場程度なものだと思っていて、まさかここまでストーリーのキーを握っているとは思ってもなかったですね…。エンディングでデレマスから渋谷凛が登場したらしいですが(私は涙で気がつかなかった)、いやマジな話それと同等程度だと思ってたんだよなぁ…。
合宿所に到着しミリオン組と合流した面々は鬼軍曹こと律子…さんのハードなダンスレッスンをこなしていく。ハードレッスンの後でもふざけたり遊んだりする余裕がある765プロASの一方でミリオン組はヘトヘト、トップアイドルってすごいなぁ…と感嘆するのが精一杯だった。

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↑ヘトヘト星梨花と杏奈

 

この辺りで特に印象に残ったシーンについてあげていきます。まずは馴れ合いを嫌って1人で黙々と取り組んでいた志保に伊織が声をかけるシーン。周りの人とコミュニケーションを取らないのかと訊ねる伊織に志保はアイドルは皆がライバルであり、もっとバチバチした空気感を想像していたという。

それを受けた「あんたにどう見えるかは知らないけど、私は今でもみんなのことをライバルだと思っているわよ」という伊織のこの言葉が志保にどう響いたかは定かではないが、伊織はみんなを良き仲間として認識し、十分な信頼を寄せている上で良きライバルとして考えているのだ。例えば、ラブライブ!シリーズではその特性上9人はお互いを共に高め合える友であり仲間であると認識することが重点的に描かれるが、アイマスはラ!のように常に全員で同じステージに挑むわけではなく、芸能界でそれぞれのアイドル道を歩んでいく必要性ゆえ同じ事務所の仲間であってもどうしても互いをライバルとして認識していく必要がある。

アニメシリーズでも舞台の主役のために美希が春香にライバル心をむき出しにしてくるシーンがありましたよね。そのためそうした点が端的に示されていた伊織のこの言葉はとても印象的だった。あと、伊織と志保って考え方そのものはすごく近いと思うんですよね、だからこそ志保に発言する相手は伊織である必要があったと、そういうふうにすごく思いますね。

良き仲間で良きライバル、素晴らしい関係性だなぁ…。

僕にも昔はそんな友がいたんですよね、あの頃はみんな輝いていたなぁ…。

またあの頃のように輝きたいなぁ…。


さてさて段々話が脱線してきそうなのでここいらで映画のストーリーに戻ってきますよん。激しいレッスン後でもご飯もりもり食べられる765プロAS面々に対してミリオン組は疲れ果てて食欲すら湧いてこない様子。

ここでも印象的なシーンがありまして、ヘトヘトなミリオン組を気遣って春香が声をかけるのですが、その直後に雪歩も声をかけているところ、思わずおおっとなりましたね。かつてのアニメシリーズではやよいと並んで雪歩はダンスの練習が遅れており足を引っ張ってしまっていたシーンがあったが、そうした苦難を乗り越えてきたからこそできる行動なんだなぁ…。

雪歩、まこと成長しましたね(貴音口調で)。

新人Pが何様なんだと思うが、私もまたほぼアニメシリーズのみではあれども、彼女たちの成長を共に見てきた自負があるんだ。


そして、この映画の重要なキーを握る矢吹可奈について。彼女は春香に憧れてアイドルの世界に飛び込んできたという。トップアイドルの輝きに憧れている春香はまさか自分がその対象になるとはと驚きを隠せないでいたが、自分とよく似た可奈を非常に親しく感じ始めていく。

ところで春香と書いて思い出したんですが、春香は劇中でバックダンサーとしてやってきた7人の名前と顔をしっかり覚えていて、全員にそれぞれ名前を呼んで声をかけているんですよね。こうしたひとりひとりを尊重し大切に思う春香の姿勢は「後ろの席までちゃんと見えてるからね」に通ずるものがあるなぁと思います。善澤記者にどうして自分がリーダーに選ばれたと思うか聞かれた際に春香は冗談を言ってはぐらかしていたが、まさに春香のこうした姿勢こそがリーダーにふさわしいから選ばれたんだなとひしひし感じます。

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↑映画本編序盤でリーダーに選ばれびっくりする春香


また話が逸れてしまった…。可奈の話に戻ります。憧れの春香を前にしてサインまで貰った可奈は自分も春香のようなアイドルになれるように頑張りたいと決意する。

そうして合宿を終えた一同はアリーナライブに向けた前哨戦としてのミニライブへ臨むことに。しかしここで可奈と星梨花接触して転倒するアクシデントが…。主役であるAS組に大きな迷惑をかけてしまったと沈んでしまうミリオン組、重苦しい雰囲気の楽屋で可奈はもう一度みんなで頑張ってアリーナへと話すが、一番できていないあなたが言うことじゃない、みんなでと言う前にまず自分をなんとかしてくれと志保に冷たく突き放されてしまう。ここで完全に心が折れた可奈はその後の練習に来れなくなってしまう。他のメンバーの雰囲気も悪く練習がままならない。事態の悪化を防ぐべくバックダンサー組も765で預かり、AS組と共に練習させる方向で調整したが、かえってAS組も心配のタネを抱え込むことになってしまいアリーナライブに向けて暗雲が立ち込める。練習の遅れるバックダンサーに合わせて振り付けを簡略化する提案もされたが自分達の都合で迷惑をかけたくない奈緒や美奈子はそれに反対する。一方で可奈からアイドルの世界を諦めるというメールを受け取った春香はそれに違和感を感じ、直接可奈の話を聞いてみるまでは振り付けを簡略化するかどうかは決められないと考える。そんな春香に対して志保は無断でいなくなってしまった人のために全体を遅らせるべきではないと反対する。さらにはどうして春香がリーダーなんだとまで言い放ってしまう。焦る気持ちも分かるがそれは言い過ぎだと伊織に制せられて一度は収まるが全体の重い空気は変わらず。

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ところでここでも印象的だったのは、振り付けの簡略化について真、伊織、雪歩が揉めているシーン。アニメシリーズでもお馴染みのように真と伊織が言い合うのを雪歩が収めようとして雪歩は黙っててと2人に怒鳴られるシーンだ。これを見ていた杏奈と百合子らはこれって喧嘩なのかなぁと呟くが、すぐに喧嘩ではないのを悟っていた。AS組が互いを深く信頼し合っているからこそ思ったことをどんどん口にしていけるということであり、ときに言い合いになってもそこには互いへのリスペクトがきちんと存在しているからこそなのだと思う。こうしたシーンは合宿中のミーティングでも垣間見られ、そこではかつてアイドル運動会にて新幹少女の面々に蔑まされて自信をなくしてベソをかいていたやよいが率先して発言をしていたところが非常に印象的でしたね。

 

あらすじに戻ります。リーダーとしてどうすればいいのか分からなくなってきた春香は千早に尋ねるが千早は、春香がどうしたいと思っているかが重要だと答える。一方で遅くまで続いたレッスンゆえ自宅に帰れなくなったバックダンサー組は雪歩と伊織の家にみんなでそれぞれ共に泊まることに。そこでもどうするべきなのか話題に上ったが、迷惑をかけてしまったとかそういうことは考えないでほしいこと、自分たちはどうしたいのかを考えていてほしいこと、そして何より春香がどうしたいのか、それこそが重要だという結論に至る。

一方で再三連絡を試みてきた春香はその夜ようやく可奈から電話を受け、アイドルを諦めることを伝えられるが、春香はそれが可奈の本心ではないことを見透かしていた。春香は翌日すぐに全員に可奈を迎えに行くことを告げる。ここでも志保から反対されるが春香は今度は迷うことなく志保の目をまっすぐ見つめ、可奈を迎えに行くことを伝える。

このシーンは非常に印象的で、志保が詰め寄り全体が遅れるのも省みず一人の気持ちを確かめることがそんなに大切なのかと訊かれても表情ひとつ変えずにまっすぐにうんと頷いて見せたところに春香の春香らしいリーダー像を感じましたね。

春香のその強い決意を受け一同は雨が降る中、可奈の家とその近所に向かう。家にはおらず近所でもあてがなく困っていたが春香は合宿中に可奈がストレスの溜まったときには河辺で大きな声で歌うと言っていたのを思い出し近くの河辺へ全員を向かわせる。そしてそこには沈んだ表情で悲しげに自分REST@RTを歌う可奈の姿が。どうしてここにみんなが、と大慌てで逃げようとする可奈を捕まえ可奈の本心を確かめにかかる。

可奈についてですが、このシーンは本当に泣きましたね…。自分の意思でやりたいと思って飛び込んだ世界なのに、いつまでたっても思ったようには上手くなっていかない自分自身に限界を感じたり、自信を喪失してその場から逃げ出したくなることってあると思うんですよ。私自身にも似たような経験があるのでなんだかすごく自分が重なってきて気がついたら大粒の涙を流していました。私の場合は逃げ出しても誰も春香のようにこうして来てくれることはなかったのでそれまでだったわけですが…。

そしてここで可奈は、全然上達していかない自分が情けなく、ストレスでお菓子を食べ過ぎて太ってしまったことをも打ち明けるわけですが、おそらく失敗した自分自身への情けなさ、自分の失敗で多くの人に迷惑をかけてしまったこと、そして何より一番の憧れの春香に心配してもらっていること自体がやはり情けなくて練習に来られなくなってしまったんだろうなぁと思います。おまけに太ってしまっては余計に合わせる顔がないし。そりゃあ逃げ出したくもなりますよ。そして逃げてしまったことでさらに迷惑をかけてしまったわけだからアイドルを諦めたとすら言ってしまうのも無理はないよなぁ…。それでもここまで真剣に自分のことを思ってくれてわざわざ想いを聞きに来てくれたわけで、マジでここまでしてくれたら泣かないわけにはいきませんよ…。

「可奈ちゃんはどうしたいの?」

この質問は同時に自分にも深く突き刺さり、おれはどうしたいんだろう…と涙ながらに考え込んでしまいました。一同は可奈に本心を言ってもらうために本番が行われるアリーナへ向かう。ただもうこの時点で可奈の答えは出ているようなもので、可奈が涙ながらに仲間に自分の手を引いて受け入れてもらっている様子を見ながら私は未だ自分が何をしたいのかという問いの答えを見出せてはいなかった。いや、正確には答えはもう出ていたのだがそうしたいと思う勇気がなかっただけなのかもしれない。

 

そうしてアリーナに着き、春香の想いを聞いた一同は可奈に本心を言ってもらうよう促す。

ここでの春香の表情、まーじで良いんですよ、ステージの先端で自分の想いを伝え、可奈を待つその表情、聖母かなこいつってなりましたね。杏奈と星梨花にあと一歩の後押しをされ、アイドルを続けたいという本心を言えた可奈、そしてそれを見る志保も良かった。志保はアリーナを出た後に今でもまだ春香の考え方は理解できないがと言いつつも、それでも春香がどうしてリーダーなのかこのときにはもうはっきりと分かっていたことだろう。

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↑このときの春香、良いよね

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そして迎えたアリーナライブ本番、

M@STERPIECE、ガチで泣いた。

お前ら、ちゃんと全力で輝けてるじゃねえか…すげえよ…。

カメラワークもとい作画もすごい、ああいう実際のカメラのような動きをさせた作画は見事な臨場感を描き出していた。合宿のラストに用いられたGO MY WAY!!もとても好きな曲ですがM@STERPIECEはガチ中のガチでした。

え?あれだけ揉めておきながらバックダンサーの振りが両腕を上げて手を叩くだけだったのが腑に落ちないって??た、多分違う曲の振り付けの話だったんだよ…!(震え声)

それはともかくもうこのときには私も目にいっぱいの涙を浮かべながらも答えを出すことができました。自分がどうしたいのか。ありがとうアイマス、ありがとうみんな。

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いつの日かみんなに会いに行きたいよ…。今年バンナムフェスやれますかね??去年は風邪のため断念したので今年は…と思っていたけど現在の情勢では少し難しそうですね…。

またいつの日か765プロを支える皆様に出会える日があらんことを。

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